2013年10月期新番組

10月も半ばを過ぎて、今年の秋新番もほぼ出揃った感じですが。
今期はなんだか、童話(もしくは昔話)モチーフが多い気がして、その点に絞って、以下、戯れ言を。


(残りの22行、ネタバレあり)

  • 『凪のあすから』

まず、主人公たちが海中で生活している、意表を突く設定だった本作は、現代版『人魚姫』かなと。まあこれは、公式サイトのインタビューでずばり、明かされてましたが。
とは言え、主役は、人魚姫でも王子様でもなくて。そして、海中生活を可能にする薄膜・「エナ」や、膝にできた魚の目ならぬ「魚面そ」など、その他の設定もユニーク。
そうした、ちょっと不思議な世界で繰り広げられる、“少年少女たちの青の御伽話(ファンタジー)”。果たして最後に、泡となって消えるのは……?
P.A.WORKSはこのところ、毎シーズンのようにテレビアニメを制作してますが、『有頂天家族』とか、どれも丁寧な作りで、出来もいいように思います。

  • 『境界の彼方』

次にこの作品は、現代(青春アクション)版『赤ずきん』かなと。ただし、赤いのは頭巾ではなく眼鏡で、主役も赤ずきんではなくむしろ狼の方。
でもこれは、以前、KAエスマ文庫『境界の彼方』TVCMムービーで、ヒロインが狼っぽいのと戦っているのを見たから、思ったことなんですが。
主人公はヒロインに、すでに何度も、お腹を割かれているようですが(笑)。果たして最後、狼くんは、うまいこと赤ずきんちゃんを……?!
映像は、さすがは京都アニメーションと言った感じで、日常芝居もアクションもとてもいいですが。「妖夢」とのバトルは高速・早業すぎて、少しもったいないような気も。

  • 『キルラキル』

続いてこの作品は、現代(学園バトル)版『裸の王様』かなと。ただし、物理的に(ほぼ)裸なのは、王様ではなく主人公の方ですが。
主人公(♀)がギリギリなセーラー服で、際どい格好をさせられるのはいいとして(?!)、クラス担任(♂)がなぜ脱ぐ! しかもポーズ決めてるし(笑)。
TRIGGERの初のテレビシリーズは、『天元突破グレンラガン』から6年の時を経て、“今石洋之×中島かずき”の最強タッグ再び!という話題作。
“昭和風”と言われるような部分・ギャグの部分ももちろんありますが、実際に見てみると、『トップをねらえ2!』的な演出とか、映像としては意外にかっこよかったです。

  • 『京騒戯画』

あと、こちらの作品は、現代(?)版『かぐや姫』(『竹取物語』)かなと。ウサギとか、鏡とか、異世界往還的なところからの、なんとなくの連想ですが。
でも、と言うか、公式サイトにある監督のコメントを読むと、「明恵上人」というのは実在の人物で、どうやらその逸話を題材にしてるみたい。
東映アニメーションの俊英・松本理恵監督の初のテレビシリーズは、“ある一家を巡る愛と再生の物語”。
2011年に配信されたプロモーション映像は、おもちゃ箱をひっくり返したような、元気でにぎやかなものでしたが。今回のシリーズでは、ついにそのストーリーが明らかに?


以上は、第1話もしくは第2話までを見ただけの、自分の適当な見立てです。どうかくれぐれも、話半分ということで!
最近は地上波だけでなく、BS放送やネット配信など、視聴機会を二重、三重に用意した作品も多いです。上記以外も含め、新番組、まだ間に合います。どうぞお早めに。