『スタードライバー THE MOVIE』

2010年10月から、半年間にわたって放送された、テレビシリーズの劇場版。今月、2月9日より公開中の作品。
監督:五十嵐卓哉、脚本:榎戸洋司、キャラクター原案:水屋美沙×水屋洋花、キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤嘉之、アニメーション制作:ボンズ
ちゃんと公開初日に見てきてたんですが、今月はなんかいろいろバタバタしてまして、感想がずいぶんずれ込んでおります……。


(残りの8行、ネタバレあり)
古代文明の遺跡が眠る、南海の孤島を舞台に、異能の力を手にした少年少女たちが、それぞれの可能性を賭けて戦う、みたいな感じの、学園ロボットアニメーション。
今回の劇場版は、新作パートを交えつつ、テレビシリーズ全25本を改めて、構築しなおした作品になっていますが。
冒頭と最後のパートでは、島の外へと飛び出した主人公たちの、テレビシリーズの「その後」の活躍も見られます。
なかでも特に、冒頭にあるロボットバトルは、現実の東京・新宿の高層ビル群をバックにした、大変迫力のあるもので、コマ送りでじっくり見せて!って感じでした(笑)。
で、そのあとは、「貴様ッ、銀河美少年かーー?!」など、キャッチーで絵になるシーンで繋ぎつつ、テレビシリーズの流れがよく分かる内容に。
他人を犠牲にして、失った過去を取り戻そうとするヘッド。自分が犠牲になって、世界を救おうとするスガタ。宿命から逃れられないなら、幸せな今を永遠にというワコ。
そんな彼らに対し、「これとは違うもっとすごい空をきっと見るさ」と口にする、主人公・タクトの目には、空はどこまでも広がっていて――そして人生という冒険は続く。
まさに「青春の謳歌」と言うにふさわしい、熱く爽やかな作品でした。