『Another』 #12

今月、3月1日には、いとうのいぢさんのイラストの、スニーカー文庫版『Another』も出ましたし、こちらも原作を読んでおきたいなーと思いつつ、TVシリーズの感想を。


(残りの10行、ネタバレあり)
“死者”は誰――?
本当に最後まで、死者が誰か、分からなかったです。特に終盤は、もしかして○○が死者?なんて思う場面が何度もありましたけど、ことごとく全て、騙されました(笑)。
しかし、真面目な話、この物語の底流には、主人公(そしてある意味、ヒロインも)の、今はもう会えない、母親への思いがあるような気がしました。
「夜見山市」という町で、死者が一人、よみがえることで引き起こされる理不尽な惨劇を、あくまでも悪意のない、“現象”としてとらえていたり。
記憶が簡単に改竄されてしまったり、次々と死んでいくのがクラスメイトとその身内だったり、そしてその対策が“いないもの”として扱うことであったり。
そうした出来事を通じて、主人公は、母への思いに一応の決着をつけた、みたいな。主人公の(心の中の?)台詞にはっきり、「さよなら、お母さん」ってありましたしね。
あと、見崎とか、三神とか、3年3組とか、「3」と関係ありそうな固有名詞などが多かった気がするんですけど、それもやはり、「4」(死)に近い、という意味なのかな?
こんな内容で、実はまさかの水着回まである(笑)、TVアニメ『Another』Blu-ray&DVD第1巻は、いよいよ明日、3月30日より発売開始。
来々月、5月26日には、TVアニメでも原作でも描かれていない、“見崎鳴のこれまで”を収録したアニメDVD同梱版コミックス第0巻も、完全受注限定生産にて発売予定。
そして8月4日からは、実写映画『Another アナザー』も公開予定のようですが、血の出るシーンはともかく(笑)、あの“トリック”は、実写ではどうするんでしょうか?