『偽物語』 #10, 11

『傷物語』の2012年内劇場公開も控えていますし、そろそろ原作小説シリーズも読んでいかないとなー、などと思いつつ、『偽物語』TVシリーズの感想を。


(残りの13行、ネタバレあり)

八九寺真宵:「あのですね、阿良々木さん。怪異というのは、いわば舞台裏なんですよ」

八九寺真宵:「ふつう、舞台の上だけ見ていればいいんです。それが現実というものです」

八九寺真宵:「知らなきゃ、知らない方がいいことなんですよ。むしろ怪異を知ることで、知らないことが増えただけのことなんですよ?」

ミスタードーナツへ行って、ドーナツが食べたくなる(笑)、第10話。
そんなミスド店内には、自らを「偽物」とうそぶく詐欺師・貝木泥舟の姿があって。
なんでも彼は、「本物になろうという意志があるだけ、偽物の方が本物よりも本物だ」という、信念を持っているみたいです。
そしてそのミスドからの帰り道、主人公・阿良々木暦は、思わぬ人物と再会し、今回の怪異の真相を知ることになります。

忍野忍:「おまえ様のご母堂が十五年以上前に、体内ならぬ胎内に、怪異を宿したということじゃ」

阿良々木暦:そして、一年後に生まれたのが、阿良々木月火であり、生まれ変わったのが、シデノドリ。

忍野忍:「大局的に見て、怪異としては無害な部類じゃよ。人に害をなすということはない。ただ、偽物ということだけじゃ。そして、“不死身”というだけじゃ」

どのような怪我や病気も治るが、寿命になったら死ぬ(転生はしますけど)。だったら、それはもう――ごっこじゃないよ。人間そのものだよ、お兄ちゃん。
主人公と、もう一人の妹・阿良々木火憐の、衝撃の歯磨きシーンなど(笑)、映像的にも見所満載で、今回のシリーズもやはり、面白かったです。
とりあえずまず、ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎの“元気ハツラツ”っぷりが拝める、Blu-ray&DVD第1巻・『偽物語 かれんビー(上)』は、来月、4月25日発売予定です。