『輪るピングドラム』 #15

2011年秋の新番組ラッシュも一段落ということで、前期からの継続番組の途中感想を。
2011年夏スタートの、話題の作品。


(残りの11行、ネタバレあり)

時籠ゆり:「秘密って何?」
荻野目桃果:「私ね、運命の乗り換えが出来るの。この日記にある呪文を言って、神様にお願いするの。そうするとね、電車を乗り換えるみたいに、運命を乗り換えることが出来るの」

大切な妹を救うため、双子の兄たちがとある日記を追い求めていくうちに、日記所有者の女の子や周囲の人々との思わぬ関係が明らかに……、というのが、これまでのお話。
先日、宮沢賢治先生の『銀河鉄道の夜』(黒星紅白先生のカバーイラストが目印の、角川文庫版)を読んだんですが。
蠍座のエピソードとかはともかく、オープニングなどでもさんざん出てきて、主要人物の名前にもなっている、リンゴの意味・位置づけがまだよく分からないですね。
でも、家族とか、自己犠牲とか、「運命の乗り換え」とか、徐々に方向性は見えてきた、のかな?
ちょっと昔の楽曲をカバーして使っていたり、地下鉄サリン事件を連想させる出来事が劇中で起こっていたり。そんな、現実とのリンクのさせ方にはハッとしますし。
基調はわりとコメディーな一方で、時折、ガラッと緊張感のある画面に切り替わったりする、メリハリのきいた演出も良い感じです。
TVアニメ『輪るピングドラム』は、MBS・TBS系地上波や、BS-11、AT-Xで放送中のほか、ニコニコチャンネルでも配信中。
また、「月額1,000円見放題」のバンダイチャンネルでも、全話視聴できます。
昨日、10月26日には、Blu-ray&DVD第1巻もついに発売、物語も折り返し点を過ぎて、今後も引き続き楽しみです。