追悼番組……

パプリカ:P.S.「夢見る子供たち」って映画、とても良かったのでお薦めです。

先週末、アニマックスで放送されていた、今敏(こん・さとし)監督の追悼番組を視聴しました。『東京ゴッドファーザーズ』と『パプリカ』の2本立て。
(どちらも自分は劇場で、すでに一度見ています。)
先月下旬、監督が亡くなられたという情報が流れたとき、自分は最初、ネットでよくある他愛ない、あるいは心ないデマだとばかり思ってたんですが。
今敏監督と何度も一緒に仕事をされている、ミュージシャンの平沢進さんのTwitterに、ご遺体と対面したというような記述があって、ホントだったのか!と驚きました。
監督・脚本としてのみならず、ちょっとだけ声の出演もされている、その今敏監督の『パプリカ』クレジットロールを見ながら。
その平沢進さんの歌うエンディングテーマを聞いて、改めて、本当に亡くなられてしまったんだな……、と感傷に浸ってました。
考えてみると、今敏監督の監督作品って、映画はもちろん、『アニ・クリ15』の短編やテレビシリーズ『妄想代理人』まで含め、全て自分は見てきていて。
監督がキャリアのわりに寡作だったからという面もありますが。それでもそれだけ、自分は一視聴者として、監督の仕事ぶりを信頼してたし、作品も気に入ってたんだなと。
これだけ緻密な作品を企画として通して、なおかつその制作をやり遂げられる方って、なかなか今おられないようにも思いますし。
そういう意味でもなおさら惜しまれる、早すぎるお別れでした。
監督が制作中だった「夢見る子供たち」ならぬ『夢みる機械』の方は、どうやらお蔵入りは免れて、完成・公開の可能性もあるようですが。
ともかく、この追悼番組を見て、自分はようやく、気持ち的に一区切りついた感じです。
今敏監督のご冥福を心よりお祈りいたします。