『青の祓魔師 2』

加藤和恵先生の『青の祓魔師』、早くも第2巻が発売。
この巻から本格的に学園生活が始まって、クラスメイト達との合宿に試験にと。“友情・努力・勝利”的な王道少年マンガっぽく、さらに盛り上がってきました。


(残りの12行、ネタバレあり)

奥村燐:「……へっ 面白ェーじゃねーか! まぁ やんねーけど」

王道少年マンガ、とは言っても。
主人公は基本、おバカで直情型ではありますが、自分の「野望」・目的のためにはちゃんと冷静に判断ができるようなので。そういうところはストレスが無くて良いです。
それだけの事情を抱えて、それなりの覚悟を持って入塾してるわけだし、当然と言えば当然なんですけれど。
で、物語の方は、やっぱり塾長がいろいろと楽しませてくれそうです。
もともと名前からしてアレですし。本人もノリノリです。「楽しいお遊戯はこれからだ」。
あと、奥村兄弟(双子)。弟が先生で、兄が生徒の関係なわけですが。
雪男は燐のためを思ってるからこそ、燐に厳しく接してる……んですよね? なんてちょっと心配になってしまうような、麗しき兄弟愛(笑)。
こういう形に持ち込めばギャグになる、っていうパターンを確立してるのは、連載を続けていく上で、すごく強みだと思います。
それから。せっかく“表”の正十字学園高等部にも入学したのに、本編では“裏”の祓魔塾でのお話が続いていて。ちょっともったいないかなとも思っていたんですが。
この第2巻には、「付録」として、学園の学食にまつわる「おまけ4コマ」が収録されています。こういうフォローの仕方も面白いなと思いました。
第2巻になっても変わらず、絵の密度もお話の内容も濃いです。第3巻以降も期待してます。