『ヒャッコ 5』

カトウハルアキ先生の『ヒャッコ』、約1年ぶりとなる、待望のコミックス最新巻。
この1年、テレビアニメとか、『ヒャッコ画集』とか、ライトノベルのイラストとか、他社でのお仕事とか、pixivとか、いろいろと展開ありましたけれど。
やはりファンとしては、マンガ本体の新刊がなかなか出なくてちょっとさびしい思いもあったので、ようやくこうして新しいのが読めてうれしいです。
今回はカバーがリバーシブル仕様(?)で、裏面は『ヒャッコ画集』風のスタイリッシュなデザインとなっています。


(残りの12行、ネタバレあり)

杏藤子々:「さぞかし >バキューン!!< の方も立派なのだろうな!!」

子々オモロいよ子々。いつまでも「いつも通り!」なキミでいて(笑)。
子々と言えば、カバー背表紙はこれまで、虎子、龍姫、雀、歩巳と、メインキャラ4人が一人ずつ飾ってきたわけですが。
この第5巻では、「脇役の一番手」(『ヒャッコ画集』ライナーノートより)・子々を差し置いて(笑)、冬馬がカバー背表紙を飾っております。
そういえば、第1巻のカバー表紙は順当にメインの4人組でしたが、第2巻カバー表紙は冬馬が虎子と2ショットだったりしてました。
さて今作の内容ですが、『ヒャッコ』でまさかの格闘技系「上園四天王」、その4人それぞれの名前をタイトルにしたエピソードが収録されています。
しかも熊彦を除く残り3人のエピソードはすべて、生徒会長選挙がらみ。
Web連載のときには迂闊にも気がつかなかったんですが、こうしてまとめて読んでみると、「上園四天王」4人の名字は、日本史の時代区分から取ってるみたい?
奈良、室町、戦国、江戸と、奈良だけなぜか、結構時代が離れてますけど。
その彼・奈良鷹也は、『ヒャッコ』には珍しいタイプの、思春期的な焦燥感を漂わせた、ちょっとかわいいヤツなんですが。
あんた、あんなかわいい幼なじみがそばにいて、十分リアル充実してるやん!と、一応ツッコミを入れておきましょう(笑)。
Web連載の掲載予定が少し先に延びてしまいましたが、「上園四天王編」が一区切りで(?)、次はいったいどんな展開が待っているんでしょうか。楽しみです。