『サマーウォーズ』

前作『時をかける少女』のスマッシュヒットが記憶に新しい、細田守監督の最新作。ようやく見てきました。
期待通りの安定した、良い仕上がりの映画でした。


(残りの9行、ネタバレあり)
公式サイトのトップページに映画のイメージイラストのようなものがあるんですが、そのうちの一枚に、なぜか漁船がクレーンで吊り上げられているものがあって。
いったい何なんだろうと思っていたら、映画を見て、そういうことかー、と。実にうまく、ストーリー的に活用されてました。
そのネタは違うんですが、実は今回、うっかりネタバレ気味の記事を事前に読んでしまっていて。
でも、実際の映画は、全然問題なく楽しめました。
考えてみれば前作も、同名の超有名小説がベースにあったわけですし、監督の映画の面白さは、そういったところにはあまり依存していないのかも知れません。
登場人物に関して言えば、みんなそれぞれに魅力的で、それぞれに見せ場がある感じ。その中でも、自分的には、侘助とおばあちゃんのエピソードが良かったです。
作画・演出面では、“屏風絵アングル”というか、“巻物スタイル”というか、カメラがスルスルーッと真横に滑っていく感じのシーンが面白かったです。
それにしても劇中で、みんな和気あいあいと楽しそうに食事するもんだから、出てくる料理のおいしそうなこと。
まさに、久しぶりに家族みんなで集まって一緒にご飯を食べたくなるような、そんな感じの映画でした。