『STAR DRIVER』 #1

監督・五十嵐卓哉(いがらし・たくや)さん(『ソウルイーター』など)、シリーズ構成・榎戸洋司えのきど・ようじ)さん(『トップをねらえ2!』など)。
桜蘭高校ホスト部』のコンビが再び、同じくアニメーション制作・ボンズで贈る、新番組。


(残りの12行、ネタバレあり)

ホンダ・ジョージ:「貴様ッ、銀河美少年かーー?!」

この後、主人公が、「やりたいこととやるべきことが一致するとき、世界の声が――」なんたらかんたらと、けっこう重要そうな台詞もしゃべってるんですが。
やっぱりこの作品は、「銀河美少年」のインパクトがすごい(笑)。他にも、「綺羅星!!」とか、あるいは冒頭の悲劇の恋人たち的な描写とかも。
そういう、本人たちは大真面目、でも端から見れば……、な言動が、これからもいっぱい出てくるんだろうな、と。なぜなら彼らは、今まさに、青春のまっただ中だから。
でも、そんな中で主人公は、「颯爽登場、銀河美少年!」とか言ってるわりに、他の登場人物たちのようなナルシスティックな部分は、意外に実は持っていないのかも。
それが、目的(「父親を探している」?)とか、能力(「どうして仮面をつけずに」)とかと、どう関係あるのかないのかは、まだよく分かりませんけれど。
他にも、あの島でいったい何が行われているのかとか、そもそもあの異空間やロボットは何なのかとか、面白そうな謎がいっぱい。
それから、ロボット同士の戦いも、スタイリッシュですごくかっこよかったです。超高速で繰り広げられる、銀盤上の華麗な格闘技、とでも言うような。
あと、スタイリッシュと言えば、オープニングも。シルエットだけの“書き割り”みたいな背景とか、基本、横スクロールで、でも時々、奥行き方向の演出が入るとことか。
エンディングのスタッフクレジットによれば、コンテ/演出は、(『COWBOY BEBOP』監督の?)渡辺信一郎さん。
始まる前から、イロモノ!?的な話題性は十分だったと思いますが(笑)。
蓋を開けてみれば、そうした部分も活かしつつ、予想以上にまっとうな作品みたいで、今後も非常に楽しみです。――綺羅星 (