『四畳半神話大系』 #1

『夜は短し歩けよ乙女』などで知られる、森見登美彦先生の原作を、フジテレビ系(新「ノイタミナ」枠)でアニメ化。
この、原作とシリーズ構成とキャラクター原案と主題歌の組み合わせだけなら、森見先生・京都・作品つながりで、絶妙ではあるけれども、そこまで驚きもないんですけど。
それを、『マインド・ゲーム』の湯浅政明監督で製作っていうのが、すごい!と思いました。絶妙すぎる(笑)。
そんなスタッフ情報を知って、非常に楽しみにしてたんですが、ついに放送開始。
で、第1話、実際すごかったです。期待以上。2回も見返してしまいました。


(残りの8行、ネタバレあり)

「私」:小津は私と同学年である。夜道で会えば、十人中八人は妖怪と間違え、二人は妖怪と納得する。

小津が、小津の外見が。もはやほんとに妖怪に(笑)。
それはともかく、中村佑介先生のキャラクターがアニメとして動くとこって、ちょっと想像がつかなかったんですけど。ちゃんとしっかり、アニメになってて新鮮でした。
セリフやナレーションも含めて、原作にある、主人公の過剰な自意識みたいなのがよく出てて、いちいち可笑しい。でもそれでいて、映像的には非常にかっこいい。
手描きの作画と実写の混成って、他の作品でも時々見ますが、これほど違和感なく、しっくり行ってるのは、ちょっと珍しいような気がしました。
自分は原作既読なんですけど。たぶん大枠としては同じ話になるんでしょうが、細部はすでに、結構違ってます。
原作のエピソードやアイテムやセリフなどを活かしつつ、かなり再構成してる感じ。でも、ちゃんと面白いです。
次回以降も、すごく楽しみです。