『刀語』 #1

西尾維新アニメプロジェクト」第2弾。2010年「大河アニメ」。
原作は、講談社BOXから2007年に「大河ノベル」として12ヶ月連続刊行された、もちろん西尾先生の同名小説です。
自分は、同時期に同じく「大河ノベル」として刊行されていた、清涼院流水先生の『パーフェクト・ワールド』は読んでいたんですが。
西尾先生の本は、読むならまず、デビュー作から始まる「戯言シリーズ」を、という妙なこだわりもあって(笑)、『刀語』の方は未読でした。
で、それはともかく、今回のアニメ『刀語』なのですが、いやー、すごく面白かったです。この1年で、これがあと11時間も見られるなんて。幸せ。


(残りの9行、ネタバレあり)

鑢七実:「あの子が積んできた修行が、研鑽してきた技術が、何の実りも結ばないなんて、そんなの切なすぎますから」

テレビアニメで1時間っていうのは、やっぱりこちらも慣れないフォーマットなので。見る前は、長いかな、30分ごとに分けて見ようかな、なんて思っていたんですが。
全然そんなことなかったです。一気に見てしまいました。
原作の単行本まるまる1冊を1時間に凝縮させてる(させられる)わけですから、いい意味で密度が濃いな、と。西尾先生クオリティのキャラがしゃべりまくり、って。
作画も、原作イラスト、竹先生の絵の雰囲気をうまくアニメに落とし込めてる感じで、感心しました。背景・美術も良かったです。
こういう、しっかりした質・まとまった量の原作→じっくり1時間×12ヶ月連続アニメ、っていうのは、たしかに新しい可能性かも。これから流行っていくんでしょうか。
今回、文字通り徒手空拳で、青年は旅立ったわけですが。
目的の刀って、12本揃えると何か起こったりするのかな。まさか「神龍(シェンロン)」とか現れたりはしないにしても(笑)。
この第1話のように、個々のエピソードも面白いんでしょうが、そういう全体としてのストーリーも楽しみです。