『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

『新劇場版』、待望の2作目。
夏休みに入るとまた混むだろうしと思って、先週ようやく見に行ってきました。
評判通り、面白かったです。見終わったあと、「おー、『エヴァ』だ〜!」としか言いようのないような、そんな高揚感がしばらく収まりませんでした。


(残りの14行、ネタバレあり)
まず一番印象に残っているのは、戦闘シーンがすごかった!ってことです。
襲ってくる「使徒」の数も、『新劇場版』1作目の『序』と比べてかなり増えたし、戦闘自体もすごく派手。「エヴァ」が縦横無尽にアクションしまくります。
次に印象深いのは、主人公、碇シンジくんのモテモテっぷり。いったいどこの“学園ラブコメ”だよ、とツッコミを入れたくなるくらい。
女性陣にはもちろん、加持さんや、挙げ句の果てにはあの人の口から、“君だけは幸せにする”宣言まで飛び出す始末(笑)。
とは言え、『エヴァ』で、そんな幸せな状況がいつまでも続くはずがなく。
トウジがはずれくじを引いたときは「あれっ?」と思ったんですが、それでなんでそのキャラに“死亡フラグ”っぽいのが立ってきてるのー!
――とまあ、さらにクライマックスへ向かって続いていくわけですが。
公開前の情報で、この『新劇場版』は今作『破』を境に、昔のTVシリーズから大きく変わっていくものと思ってました。
たしかに各キャラの言動は結構、というか、かなりTVシリーズとは違ってきてます。TVシリーズには出てこなかった新キャラクターも加わりますし。
でも、ストーリーというか、段取り的には、意外に昔のTVシリーズをなぞっているなと、冷静になってよく考えてみて思いました。
TVシリーズを劇場版にするにあたって、当然許容も納得もできるような、上映時間、いわゆる“尺”の問題を解決するための、整理・再構成の範囲内というか。
それだけに各キャラの言動の違いが際立つし、それがわざわざ「REBUILD」、リメークする意味だしその強みなんだろうな、と。
それにしても、ネットの感想では、「2回目行ってきた!」という人が結構多くて。
自分は、あとはブルーレイが出てからじっくり、と思っていたんですが、やっぱりもう1回見てこようかな。それくらい良かったです。