『ヒトクイマジカル』

文庫化を機に、以前から気になっていたシリーズに挑戦しています。
本作で「戯言シリーズ」も5作目(6冊目)。
今回はカバーがちょっと変わっていて、裏と表にそれぞれ「匂宮」兄と妹を配した(?)、リバーシブル仕様でした。


(残りの6行、ネタバレあり)
作品のジャンル的にはおそらくミステリーということで、毎回当然のように殺人事件が起こるわけですが。
今回のはさすがにショックでした。ふつうの幸せが許されるはずのないキャラだと、分かってはいましたけれども。
え、何? ちょっと待って、もしかして……。なんでこんなところで死亡フラグ立ててるの?! みたいな。
でも物語上の意味は十分にあって、それがせめてもの救いです。
あと、ようやくこの作品のテーマというか、この作者の核心に触れたような気がして、そういう点ではわくわくしています。
いよいよこのシリーズも、次の『ネコソギラジカル』3部作を残すのみ。この「物語」に、いったいどんな結末が待っているんでしょうか。